三宝づくりに携わって、もう30年以上がたちました。いずれの工程も大切なものばかりですが、特に四隅を曲げる部分はヒノキの皮一枚だけ残して加工するのがとても難しく、習得するのに10年以上もかかるほど熟練の技が必要になります。
吉野の財産ともいえるヒノキを削ったり切ったり曲げたり、手塩にかけてようやく完成したものが、新年を祝う晴れの日にみなさんのご家庭で使っていただけることが私にとって何よりの誇りです。
また、三宝だけでなく壁掛け、弁当箱、積み木、風呂椅子なども作成していますので、ぜひ工場までお気軽に見学にお越しください。
下市町の伝統の技、
三宝づくりを見学しよう!■5名以上要相談(無料)
吉野産のヒノキや杉を使った下市町の特産品といえば、三宝神具と割箸。三宝とは献上物や供物をうやうやしく運ぶ台のことで、一般的にはお正月の鏡餅を載せたり、神棚にお供えする台として使用されています。三宝の歴史は古く、南北朝時代に後醍醐天皇への献上物を載せる器として使用されたのがその始まり。また、下市は割箸発祥の地で「箸の町」としても有名。後醍醐天皇に下市の里人が杉箸を献上した際、その美しい柾目(まさめ)と芳香を喜ばれて、朝夕ご愛用されたため、公家、僧侶などにも広まっていったようです。
■場所/奈良県吉野郡下市町下市125 TEL.0747-52-8717
■定休日/土曜日・日曜日・祝日 ■営業時間/8:30~17:00
■アクセス/近鉄下市口駅から奈良交通バス 札の辻下車すぐ
■場所/奈良県吉野郡下市町下市3075-7 TEL.0747-52-2229
■定休日/土曜日・日曜日(不定休日有り) ■営業時間/10:00~15:00
■アクセス/近鉄下市口駅から奈良交通バス 下阪下車、徒歩約3分